さぬきビールは本場ドイツビールを日本でも味わえるようにと独特な方法で醸造しています。

ビールの本場ドイツでは、日本ほど冷やして飲むことはない。

冷やしすぎると風味が落ち、香りも少なくなるので、室温よりやや低い温度で飲む。

ドイツに比べ、日本のビールは「冷やしすぎ」ということにはなるが、温度と湿度の高い日本では清涼飲料アルコールとして一口目の冷えたビールは格別な味として定着している。

オリジナル麦酒は町内の特産物を入れて、地産地消で造ることができるので、農作物を入れたオリジナル麦酒を作り安芸太田町の農業の活性化にもつなげていきたい。

一方ドイツは、湿度が低く乾燥しており、北海道に近い気候であるから、ビール本来の風味と香りが味わえる風土なのである。

となると、日本では日本のビールであり、ドイツビールの美味しさは味わえないことになる。 そこで、何とか日本で風味と香りを味わえる本場ドイツビールを味わってもらいたいと願って思考を重ね、我らがマイスターが醸造したのがプレミアム地ビール、すなわち “さぬきビール” なのである。

ドイツ人は、アルコールに関して日本人より、はるかに強く、ビヤホールでは、ビアマグカップで次つぎにたいらげていく。 “まず、ビール、それから後は、…○○酒” という酒のアペタイト(食前酒でなく、酒前酒)のような日本流の飲み方はしない。

『ビールは、ドイツを代表するアルコール飲料の一つであり、ビールを飲み始めると、ひたすらビールを飲み続けるのである。

ドイツ人は日本のビールは 「冷やし過ぎ」 と言い、日本人はドイツのビールは 「冷やし足りない」 と言う。どちらが正しいとか、間違っているとか、いうことではなく、ビールの “温度感” に差があると言うことなのである。ドイツでは、ビールを日本ほど冷やすことはない。冷やしすぎると風味が落ち、香りもなくなるので、室温よりやや低い温度で飲む。日本のビールは「冷やしすぎ」 ということになるが、温度と湿度の高い日本では、アルコール清涼飲料として、一口目の冷えたビールは格別なのである。ドイツは、乾燥しており、北海道に近い気候であるから、ビール本来の風味と香りを味わえるが、日本で言う “清涼感” は味わえない風土なのである。

ドイツにはバイエルン地方を中心として、1,300以上のビール醸造所があり、5~6,000種の地ビールがある。地ビールと言っても、実際には “町のビール” であり、それぞれに個性的で、それぞれの地域を代表するビールなのである。

また、ドイツでは、16世紀のビール純粋令を末だに遵守し、ビールにはホップ、麦、酵母、水以外の原料を使用しない。日本メジャーメーカーのようにコーンスターチ等を使用するものとは、味が違ってくるのである。一方、その地方の麦と麦の混合比、そしてホップと酵母、水の違いで、その地域にマッチした、個性的で愛されるビールを何千種も創り出すのであるから、ドイツのビアマイスター達の才能には信じ難いものがある。

地域的に見ると、デュッセルドルフでは、赤銅色で、深い苦味でアクセントを付けたアルトビアがあり、ケルンの町では黄金色でフルーティな清涼感を持ったケルシュビアがある。これらのビールは、長い歴史と伝統の中で、その地域を代表するビールの座を占めているのであって、郷土愛とか、地域間の対抗意識とかとは、ほとんど関係がない。言うなれば“その地域の人が、こよなく愛し、このビールが世界で一番うまいと、信じてやまない” ということなのである。

この歴史と伝統が、うまいビールを育て、“ドイツのビール”、“ビールはドイツ” を、世界に広めた原動力なのである。

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醸造長 山根 太一 


•昭和50年3月14日生
•1993年(平成5年)に隆祥産業株式会社に入社。
電子関係の製造スタッフとして配属される。
•1996年(平成8年)香川ブルワリー発足と共に配置転換。
その後、アサヒビールの研修を受け、醸造に携わる。
•1997年(平成9年)香川県初のブラウマイスターとして、香川ブルワリーの製造責任者に大抜擢。
•2006年(平成18年)4月、開業10周年を記念して、自ら、設計・醸造にチャレンジし、大成功の結果、「空海」が誕生。